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[勤務編]自衛隊の中で印象的な訓練について語ってみた。〜山の中の生活〜

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概要

前期教育で経験した、印象的だった訓練について紹介したいと思います。

射撃訓練


200M先の人型の的に対して、実弾を射撃する訓練です。
射撃検定では、伏撃ちと膝打ちの2つの姿勢で、
5発ずつ発射し50点満点で評価されます。

コツとしては、
右利きの場合左手で銃を支えるのですが、
そのとき寿司を握るくらい優しく脱力して構えることが大切です。
また、引き金を引く時は力まずにゆっくり引いて、発射したらゆっくり戻す必要があります。

一気に引くことを「ガク引き」と言って、
引く力によって銃身がぶれてしまうだめな撃ち方です。

射撃のあとは、銃を分解清掃する必要があるのですが、硝煙や金属の粉で真っ黒になっていて、
きれいにするのがくっそめんどくさいです。

海外旅行で銃を撃つ機会があったのですが、
自衛隊のときに年間に何発も射撃しているので、
つらい経験だけがフィードバックして楽しくありませんでした。

野営訓練


富士山で寝泊まりし、実任務に近い訓練を実施になります。

これが自衛隊の訓練の中で1、2を争うほど嫌いでした。

前期教育では5日間、部隊に入ってから2週間ほど山の中に籠もって訓練するのですが、
戦争状態を想定した訓練ですので、風呂トイレなしでテントの中で生活します。

用便を足したいときは、
スコップで穴をほってそこにして埋めます。

夏場はすごい勢いで蚊がお尻に群がってくるので注意が必要です。

軍の携行食は、便の回数を減らしを固める効果があるので、トイレの数は思ったより減ります。

部隊での演習の大きな流れについて説明すると、
以下の様な流れになります。

私は通信部隊にいたので、
野外でのネットワーク構築と保守がメインの訓練になります。

  1. 夜間に車両で集結地に侵入
     ライトやミラーに遮光板をつけて、真っ暗の山中を地図を見ながら進む。
  2. 徒歩で荷物を持って山中を行軍
     数十キロから100キロにかけての距離を1日かけて、背嚢と銃を装備したまま歩きます
  3. 陣地作成
     行軍して目的地についたら5,6名の班に分かれて陣地を構築していきます。1.5mほど歩哨用の穴を人数分と、通信施設を開設するための穴を手で掘ります。
     最後に寝るためのテントを建て、敵にばれないようにネットで偽装作業を施します。
     これらの作業は夜間ですべて仕上げていきます。
  4. 保守・運用
    他の班と接続し、通信ネットワークを構築し、数日間保守していきます。あわせて歩哨の穴に入って交代で陣地の警備をします。
    場合によっては敵が破壊工作に来るので、保守のときも気を抜くことができません。
  5. 撤収・移動
    開設した陣地を撤収し、1~4を繰り返します。

行軍から陣地構築までは、2日ほど眠らずに動きっぱなしになります。

保守のときに、交代でテントの中で眠る時間があるのですが、めったに敵が来ないので、私はよく歩哨で警備についている最中に穴の中で爆睡していました。

真冬の富士山は死ぬほど寒くて、外でそのまま寝ると死んじゃうので、
毒ガス用の防護衣を勝手に着用して穴の中で寝ていました。

1度、野営中に大型の台風が直撃して、
テントの中が土石流で川の中みたいになって寝る場所がなくなり、テントが飛んでいかないように柱を抑えながら寝たこともありました。

開設のときに厄介なのが、
通信用の20mアンテナを建柱するのですが、

ライトをつけずの夜間での高所作業になるため、
かなり危険でした。
実際に転落して、骨折した先輩もいました。

山での思い出はつらいことしかなかったので、
プライベートでは絶対に行きたくないと思っています。

おわりに

ほとんど野営訓練についてになってしまいましたが、

他にも色々印象に残る訓練はありました。

前期教育で実施されるガス天幕では、
防護マスクの大切さを学ぶ一環で、

催涙ガスが充満したテントの中で、
マスクを外して目を開けて運動させられる訓練がありました。

顔から涙、鼻水、よだれ、すべての水が出てきて、
しばらくむせ返って、息をするのさえ辛かった思い出があります。

こんな顔になります。

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