自衛隊

[入隊編]自衛隊の初出勤について語ってみた。その1〜自動販売機に進め〜

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概要

自衛隊の初出勤から入隊式までについてになります。

はじめに

どこの会社でも入社式があるように、
自衛隊でも入隊式があります。

自衛隊の入隊式ではなにをやるの?初勤務はなにをするの?といった、内容に答えるための記事を書きたいと思います。

自衛隊と民間の会社で式の違いですが、
通常どこの会社も勤務1日目に入社式が実施されますが、自衛隊の入隊式は2週間後になります。

自衛隊は式典に対して重んじる文化があるため、
入隊式が開催されるまでの2週間で自衛官としての所作を徹底的に叩き込み
式の予行練習を何日もかけて行い、そして本番に挑みます。

そして、家族やお世話になった人たちに向けて入隊式で自衛官になるための宣誓をしてようやく自衛官になることができます。

試験に合格し、初勤務から入隊式までについてご紹介したいと思います。

初出社?

自衛隊への入隊が決まり、
初出勤について不安を感じている人もいると思うので、具体的にどんな感じだったのか私の経験をお話ししたいと思います。

駐屯地にむけてドナドナ

3月末くらいが初出勤日になります。
指定の場所に20名ほどの同じ志望者と集合し、
そこからバスに乗って教育隊がある駐屯地に向かいます。

集合場所の雰囲気は、
かなり辛気臭く、みんな無言で不安で表情が暗く、農村の若者が戦時中で徴兵に向かう感じとかなり似ていました。

私の両親は、
見送りに来てはいませんでしたが、
バスに乗り込むと運転手の自衛官の方に
窓を開けて見送りの方たちに向けて手をふるように促され、
見送りの人の中には涙を流している人もいて、
徴兵感が醸し出されていました。

ここから、初めての外出は3週間後となります。

駐屯地到着


バスが駐屯地に到着すると、
運動場でしばらく待機となります。

そのときに、
運動場の前の道路で目に飛び込んできた光景が、
今でも忘れられません。

数日先に入隊していた一般曹候補生の集団で、
ダサいジャージをシャツインして、
小学生が体育で被るような紅白帽をしながら
10人ほどで駐屯地を行進
しながら歩いていました。

これを見たときに、
本当にヤバいところに来てしまったんだなって思いました。

タコ部屋へ


1区隊5班50名の部隊に配属され、10人部屋に案内されます。
この部屋で3ヶ月間10人で生活を送ることになります。

部屋には二段ベッドが5個とロッカーが10個あるだけで、
個人のスペースはベッドの上しかありません。
貴重品はベッドの下の施錠可能なロッカーに入れることになっており、
携帯電話も常にそこに置いときます。

就寝前の1時間だけしか携帯電話に触ることはできません

夜中に携帯を触っているところを見られると、
没収されてしまいます。

ベッドの下には購入した衣装ケースを置くことができ、
その中に使わない制服と私物を入れることができます。

衣装ケースの半分の容積しか私物を入れられないので、
入り切らない私物の鞄など普段使わないものは、
長期外出まで私物庫に預けておきます。

初日の出来事

そのあと、
班長と区隊長との面談があり、
簡単に自己紹介と入隊に向けての意気込みや質問などを聞かれます。

待っている間に、
必要な書類を書くのですが、
その中に仲の良い友人の連絡先と住所を欄があります。

当時、なんでそんな項目があるのか謎でしたが、
この項目は、脱柵(脱走)したときの捜索先に使われます。

部屋には、既に班員がおり、
特に会話することなくモクモクと作業をしていましたが、
その中に一人だけ、見せるつけるようにベッドの上で筋トレを始めるやつがいました。

そいつは、
意識の高さを見せつけてビビらせたかったようなのですが、
数週間後の体力検定で級外を連発し、
班の中でのヒエラルキーの一番下に落ちることとなります。

制服・装備の配布


制服が支給されるまでは、支給されたレンタルのダサいジャージを着るのですが、
採寸が終わったあとすぐに制服が支給され、
ここで初めて迷彩服を着用します。

迷彩服以外にも正装や夏服がそれぞれ上下、Yシャツ、コートx2が支給され
それぞれにネームと階級章を手で縫い付けます。
ネームは薄いから縫い付けやすいですが、
階級章は分厚いので、針を通すのに親指がボロボロにありました。

装備品も合わせて支給され、
紛失防止や盗難防止のため全部に名前を書きます。

ちなみに、ここで支給されたものは、
定期的に物品検査があり、枚数と名前を確認されます。

これは、転売などにより外部に流通しないように
徹底して管理され、

1つでも物品がなくなると、
訓練を中止して全員で捜索
します。

私のときは、銃剣のカバーを訓練中になくした人がいて、
全員で捜索している間、張本人は死んだ顔で、
その他は自分じゃなくてよかったみたいな顔でした。

基本教練の練習


入隊式までの間に、敬礼や行進動作など
自衛隊の基本的な動きである基本教練を練習します。

敬礼は手の角度や向きなど徹底的に見られ、
脇と腕の角度は90度で五指をしっかり伸ばし、手のひらが見えないようにします。

行進も腕の角度や、歩調や掛け声など全部決まっています。

上官に遭遇したら、大きな声で敬礼しながら「お疲れさまです」を必ず言う必要があり、
しなかったら、怒鳴られます。

よく間違えて、他の班の同期に対して挨拶してしまうこともありました。

建物の外に出るときは、
必ず班員と行進しながら移動する必要があります。

基本的には一人で行動することはできないので、
休憩時間にジュースが飲みたいときもわざわざ、班全員で移動する必要があり、
外に自動販売機があったので、


「目標、自動販売機!前へ進め!」

をして行進しながら全員でジュースを買いに行きました。

長くなりそうなので、その2に続きを書きます。

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